血管の年齢を下げたい時にはどうしたらいいの?
血管に年齢があるというのはどういうことかというと、簡単に言えば今の血管の状態のことを言います。この年齢が高ければ高いほど動脈硬化になってしまう可能性、もしくはすでに動脈硬化である可能性が高いです。
動脈硬化は動脈の壁が硬くなり、血液がスムーズに流れていかなくなっている状態なので放っておくと心筋梗塞や脳梗塞 などになってしまいます。
昔は一度動脈硬化が起きてしまうともう元には戻せないといわれていましたが、最近では年齢を下げたいということも可能であるということがわかってきました。
血管には修復機能があるためです。では具体的にはどういう風にすれば下げることができるのでしょうか。
血管の修復機能とは?
自分の動脈がどの程度のレベルなのかということを簡単に知る方法があります。それは血圧をはかってみることです。
血圧には高い数値と低い数値の両方が出ますが、高い数値から低い数値を引いたものは脈圧といいます。
この脈圧の数値を知ることで動脈硬化がどの程度進んでいるのかどうかがわかる のです。通常の健康な方の脈圧は大体60から70ほどです。
これより数値が高ければやはり硬化が進んでいるということなので病院で検査をしてもらったほうがいいです。
ただし高齢になればなるほど血圧は高くなってくるものなので脈圧が高いからといって即動脈硬化であるという判断はできませんが、異常なほど数字が大きかったり、まだ若いのに数値が高い場合はできるだけ早い段階で検査をしてもらうのが良いでしょう。
ちなみに喫煙やストレス、運動不足、食事などは動脈を高齢化してしまう原因なので規則正しい生活をするようにしなければいけません。
では数値を下げるにはどうしたら良いかということですが、例えば食事改善をすることで高血圧自体を予防するようにするというのも一つの方法になるでしょう。
基本的には塩分の控えめな食事を心がける ことが大事です。
しょうゆやソースなどをかけたい時もお皿などに少しだけ出してつけて食べるようにし、麺類の汁も全部飲み干したりしないようにするだけでもかなり違います。
もし塩分を多めの食事をしてしまった日は塩分を排出する食べ物を摂取するのが良いでしょう。バナナやコーヒーなどはおすすめです。
運動による血管年齢の改善
また適度に体を動かすことも大切なことです。だからといっていきなり激しい運動をするというわけではありません。
激しい運動は逆効果なので軽くウォーキングをするだけでも大丈夫ですし、水泳も有酸素運動ですから良いです。
水泳やウォーキングをするとブラジキニンという老廃物や余分なコレステロールを排出する成分が増えるため、それにより動脈硬化を改善するために役立ちます。
また禁煙は動脈硬化の原因を一つなくすということにつながりますので、良い機会なので頑張ってみるのが良いです。
喫煙は血圧を異常に高めてしまうため、大きなダメージになります。ニコチンも血液に悪い影響を与えますので動脈硬化を早める原因になります。
一時的に禁煙しても意味がないので、完全に禁煙できるように自分でどうしようもないと感じたら医師の助けを求めるのも良いです。
そしてコレステロールや中性脂肪の改善も若返るための方法です。糖やコレステロールを腸で吸収されてしまう前に食物繊維を摂取して排泄しやすい状態にしましょう。
野菜やキノコ、海藻、豆類などを積極的に食べるようにするのは有効的です。ですから食事を食べる時にはそれらをたっぷり使ったサラダを食べておくのがオススメです。
ドレッシングではなく、レモン汁やアマニオイル、塩麹などを利用するのが良いです。
そして食事のメニューには豆類の代表である豆腐や納豆などを食べるのが効果的です。特に納豆には血液をサラサラにするナットウキナーゼという成分が豊富に含まれています。
善玉コレステロールを増やすには青魚をとるようにするのがいいです。青魚に豊富に含まれているDHAやEPAも血液サラサラ成分です。お魚が苦手な方はサプリメントで摂取するようにするのもありです。
ちなみにサプリメントは薬とは違って即効性を期待するものではありません。毎日継続して数か月から半年ほどは様子を見る必要があります。
薬は病気を治すためのものですが、サプリメントは漢方薬と同じように体質改善をするためのものです。
毎日の食事内では摂取しきれない栄養成分を補うことができるのがメリットです。効果を感じるのも個人差がありますので同じサプリを飲んでいても同じ頃に効果を感じるというものではありません。
ですから効果が出る時期については他の人と比較するのではなく、自分は自分であると考えて、他の人の結果については参考程度に考えておくのが良いです。
体調が変わってきた時にはやはりうれしいものですし、精神的にも明るくなる方が多いです。いつまでも若い体を保てるように毎日の努力が大事なのです。
まずはできることから始めてみるといいです。